2022年。年は明けてもコロナ禍の影響は収まりを見せず、しかも寒さは厳しく降雪の日も多かったようで、花の便りも例年より2週間程遅れて届いているようです。イノシシの被害はないかと畑の様子を見に行くのが精いっぱいで、それ以外は家に閉じこもる生活が続いてしまいました。足腰は弱って、気力はそれ以上に衰退してしまい、花行動を起こさなければと気持ちだけが急いていて空回りをしているようです。
とりあえず足慣らしにと、竹原市(忠海)黒滝山、白滝山を歩いてみることにしました。
ヒガンバナ科 スイセン属
登山口駐車場付近の南向き斜面に群生して咲いていた。
バラ科 ビワ属
果実として栽培されることもあるが、山野に自生状態のものも多い。
本州関東地方以西、四国、九州に分布し、山地や山間部にふつうに見られる。雌雄異株。花期には花が小さくてあまり目立たないが葉が波打っていることで確認できる。果期には赤い果実がよく目立つ。
サクラソウ科 ヤブコウジ属
ヤブコウジ科 → サクラソウ科
全国に分布し山野に自生する。果実や秋の紅葉を楽しむため庭などに植えられることも多い。幹に翼状のものがあるのが特徴。翼が出ないものはコマユミと呼ぶが同種とされている。
ヤシャブシ(夜叉五倍子)と思われるが、花期と違って今の時期には同定しにくい。
撮影した写真はわずか30余枚。私にとっての撮影時間は休憩時間でもあるので、結果的にはかなりきつい行程になったようです。
前日に県東部でも降った雪も消えてよいお天気だったので、上帝釈峡を目指して行ける所まで行ってみようと出発したが・・・・・。
もう少しもう少しと意地を張って上帝釈峡駐車場まで来たが、写真のような状況に次第に恐怖を感じ、そそくさと引き返すことにする。
しかし、こんな景色は福山では見られないので、ここまで来てよかった気もする。 帰路、加茂町辺りから山野峡方面に向かうことにする。
000 竜頭峡 久賀窯あたり .mp4 前に見える黄花はアテツマンサク。小雪が降るなかで、寒さに耐えるようにして咲いていた。
前回行動の二日後、性懲りもなく総領町(セツブンソウ)と吉舎町安田(ユキワリイチゲ、セリバオウレン)を訪れる。到着して、例年よりもあまりにも遅すぎる春に唖然とする。
お気に入りのセツブンソウ群生地。雪に埋もれて白一色。
無謀な同定。オオタチツボスミレは、花期は4初~6月。写真は地上茎が伸びてない頃の初めて花が咲いたものと判断。➀花はタチツボスミレに似るがやや大きく、➁唇弁の紫色のすじが細かい網の目状で、③距が白い、➃葉は丸みが強く明るい緑色で葉脈がへこんでいて、➄葉質が柔らかく波打っている、こと等が認められた。ナガバノタチツボスミレは、➀花は立坪菫より濃く、➁葉は3~6㎝で初期のものは丸みを帯び、托葉の切れ込みが鋭い、等の確認をしたが、この時期の同定は本当に確信が持てず気持ちがすっきりしない。
ミカン科 カラタチ属
路上にミカンが落ちていると思って見上げたらカラタチの木だった。この道は何回となく通っているのに、当地では今回初めてカラタチを確認した。ぼんやり歩いているのだろうと思う。
キンポウゲ科 フクジュソウ属
例年なら群生したフクジュソウが全開する頃なのに、今年は降雪の日も多く気温が上がらなかったのか、開花が2週間程遅れているらしいのです。写真のものは、為重の中でも特に日当たりのよい一画にやっと10数株が咲いていた中の3株です。他にもスズシロソウやスミレ類等春を告げる花々にも出会うことを楽しみにしていたが、叶わなかったようです。
タチツボスミレより花色が濃く、花の中心部の白色も明瞭。
スミレ科 スミレ属
➀花期の早いスミレのひとつで、➁花は淡紫色で白色に近いものが多い、③花弁は波打つ感じで、③花柄を伸ばさず葉の上に乗っかかるように咲く、➃葉は丸みを帯びてフタバアオイに似る、等の特徴を確認できた。➄花柱の先が下向きに曲がって鉤形になるが、確認を怠っている。
先に立ち寄った為重ではスズシロソウは開花していなかったが、当地では開花し始めていた。匍匐枝を出して斜面いっぱいに広がり群生する。
000 安田 ユキワリイチゲ群生地 2022.mp4