全国に分布、山地や山野の日当たりのよい場所に自生し湿地・湿原に多い。落葉広葉樹の小高木ないし高木で、高さは10mになる。枝はよく分枝し、横に広がる樹形になる。短枝や小枝は刺状になることが多い。樹皮は灰褐色で、次第に縦に細く裂けて剥がれる。一年枝は赤褐色で細く、皮目は円形で少なく、初めのうちは毛があるが後に無毛となる。葉は、花のつく短枝に付く葉では、長楕円形~卵状長楕円形で長さ3~8㎝、長枝に付く葉では少し大きく、ときに3~5裂することが多い。葉の縁には細い鋸歯がある。花期は5~6月。花は径20~35㎜で、白または淡紅色の花を3~7個散形状に咲かせる。花弁は5枚で、雄蕊は20個付く。果期は9~11月。径6~10㎜の小さな球形の果実を付け、秋に赤く熟す。落葉後、冬でも果実が残っていることが多い。実は食べられる。