全国。池や用水路でふつう。浮葉性の水草。楕円形の葉を水面に浮かせる。地下茎は泥の中にあって横に這い、水中に茎を伸ばす。茎には節があり、節ごとに葉を付ける。葉は互生するが、花序の付く部分では対生することもある。水中では水中葉を出す。水中葉は細長く、薄くて波打っている。次第に茎が水面に近づくと浮き葉を出し始める。浮き葉は細長い柄を持ち、葉身は長さ5~10㎝の楕円形で、先はややとがる。表側はつやがあって水をはじく。葉はやや赤みを帯び、表側は黒っぽく、裏側は赤っぽく見える。花は夏以降に出る。葉腋からやや長い柄が出て、先端に棒状の花穂がつく。開花時には穂は水面から出て直立するが、花が終わると横向きになって水中に入る。秋になると茎の先は膨らんで芋状になり、越冬芽を形成する。