全国に分布し、高原などに生え、日当たりのよい草原や湿地にしばしば群生する。落葉広葉樹の低木で、高さは1~2mになる。株立ちしてよく枝分かれし、こんもりと茂る。樹皮は灰褐色~茶褐色で、浅い縦筋が入る。成木になると樹皮は薄く剥がれるようになる。葉は互生し、長さ5~10㎝の倒披針形。秋に、葉は黄色から赤色を帯びて紅葉し、よく目立つ。花期は4~6。落葉性のツツジの仲間で、新葉が出てくると同時に花が咲く。前年枝の先に短い総状花序を出して、2~8個の花を付ける。花は径5~6㎝のロート状で、花色は朱橙色が多く、場所によって濃淡があり濃紅色のものもある。また、鮮黄色の品種で、キレンゲツツジがある。果期は10~11月。果実は長さ2~3㎝の円筒状の蒴果で、熟すると5裂して小さな種子を飛ばす。 頂芽のうち、花芽は長さ8~15㎜と特に大きく、卵形で先端が尖り、赤褐色で光沢のある芽鱗12~18枚に覆われている。葉芽は長さ6~10㎜ほどでやや小さく、側芽は頂芽よりもはるかに小さい。全体に有毒成分をもつ。名は、枝先に輪をなすようにつく花の様子が蓮華に見えることによる。