雌雄異株。おもに日本の太平洋側に分布する、分類上の基本種であるミヤマシキミの、北海道、本州の日本海側の多雪地帯に適応した変種。積雪に適応して茎の下部が地を這い、高さは30~100㎝ほどになる。枝はしなり折れにくい。葉は枝に互生し長さ0.5~1㎝ほどの葉柄を持ち、葉の形は倒披針状長楕円形で長さ4~8㎝、幅2~3㎝、基部はくさび形で、先は短く尖り浅くへこむ。葉の縁は全縁で、表面は濃緑色で光沢を持ち、裏面はやや緑白色を帯びる。花期は5~6月、花は白色で、枝先に散房状の円錐花序を出す。花弁は4枚で、雄花と雌花が異なる。果期は10月から翌年の5月、径1㎝ほどの赤熟した球状の果実を付ける。全草および果実はアルカロイド(ジクタミン)を含み有毒。