本州近畿地方以西、四国、九州に分布。山地や丘陵ちに生える。落葉大低木。株立ちになる。崖地や傾斜地などでは高さ2mほどだが、立地がいいと高さ3〜4mになる。樹皮は暗灰色。裸材に隆起条はない。新枝は緑褐色で、はじめ綿毛があるが、のちに無毛。葉は互生。葉身は長さ8〜14㎝、幅2.5〜5㎝の長楕円形。ふちには波状の鋸歯がある。新葉の縁は巻かない。裏面は粉白色でふつう無毛。葉柄は長さ1〜2㎝。托葉は明瞭。花期は3月末。雌雄別株。葉の展開と同時に開花する。雄花序は長さ2.5〜5㎝で無柄。雄しべが1個のものと2個のものが混在する。花糸は離生または途中まで合着する。基部には腺体が1個ある。葯は黄色。雌花序は長さ3〜5㎝。子房には柄があり、白い綿毛が密生する。腺体は1個。苞は卵〜楕円形、上半部は黒褐色または赤褐色、下部は淡緑色。両面に長い軟毛が密生する。果実はさく果。5月に成熟して裂開する。花芽は黄褐色で、長さ1㎝の卵形。(松江の花図鑑)(樹に咲く花)より要約引用