北海道、本州の中部地方以北と四国に分布。山地または亜高山帯の林縁に生育する。一般に、ミネカエデと共に、亜高山帯の森林限界付近で見られる。北海道では標高200~300mの樹林でも見られる。 / 落葉広葉樹の小高木で、樹高は3m~10mに達する。冬芽の鱗片は2~3対ある。今年枝には黄褐色の短毛が密生する。 / 葉は長さ4~8㎝の葉柄をもって対生する。葉身は長さ、幅ともに6~13㎝、掌状に5~7浅裂・中裂し、裂片の先端は鋭くとがり、基部は浅心形~切形になり、縁には欠刻状の鋸歯がある。葉の表面は全体に短毛が散生し、裏面の脈上に淡褐色の短軟毛が生え、裏面全体に灰白色の軟毛が密生する。秋には紅葉し、ややくすんだ橙色~赤色に紅葉する。 / 一般に森林限界付近で見られる紅葉したカエデで、葉の表面にシワがあり赤色系であれば本種、葉の表面がすべすべして黄色系であればミネカエデである。 / 花期は初夏の6~8月。花序は穂状でよく目立ち、長さ10~20㎝の円柱形の複総状花序を有花枝の先端に直立させる。花は花序に100~200個付き、黄緑色になる。花弁、萼片は5個、雄しべは8個ある。子房には細軟毛があり、2分する花柱は外曲する。 / 果期は9~10月。果実は翼果で2個の分果からなり、分果の長さは1.5~2㎝になる。