暖地に生育。高さは20m以上の大木になる。葉は葉身が6~10㎝で光沢があり、全縁で、白っぽい三行脈が目立つ。葉裏の脈の基部には膨れたダニ室(写真↑)がある。花期は5~6月。葉腋から円錐花序を出し、小さな黄緑色の花をまばらに付ける。果実は液果で径8㎜の球形、黒紫色(写真➁)に熟す。人里近くに多い。かつては天然樟脳を採取するため、日本各地に植林されてきたが、合成樟脳ができるようになってからは、植林樹が放置されて野生化している。(九州以北のものは野生のものかは定かではない)寺や神社の境内にもよく植えられ、大木が見られ、ご神木として人々の信仰の対象とされるものもある。