全国に分布。亜高山~高山のハイマツなど針葉樹林下、岩礫地などに自生する。森林に生育するため、日陰で湿度が高く、また土壌が酸性の場所を好む。多くのツツジ科の植物と同様、栄養分の少ない土地でも耐えられるが、アルカリ性の土壌では生育できない。耐寒性にすぐれているが、夏が暑い場所では生育しにくい。常緑広葉樹の小低木で、樹高は10~20㎝で、茎の下部は地面を這い、よく分枝して直立した幹はぎっしりと密集する。葉は互生し、葉身は長さ1~3㎝の長楕円~倒卵形で、皮質で光沢があり、裏面は淡緑色。寒冷地に生育する広葉樹ではあるが、冬でも葉を落とさない。地中の根茎を伸ばすことで株が拡大する。花期は6~7月。枝の先に総状花序をつくり、淡紅色を帯びた白色の花を付ける。花冠は、長さ6㎜の釣鐘型で、浅く4裂して反り返る。果期は8~10月で、果実は径7㎜の球形果で、秋に赤く熟す。