車を止めて、超遠望。花期から言って、カスミザクラかなと思った程度の安易な同定。

カスミザクラ（霞桜）

バラ科　サクラ属　

参考　☜

　日当たりのよい谷間や沢の斜面などに生える。高さ15〜20ｍになる。新枝の先からのびた長さ8〜15㎝の総状花序に白い花が多数密集して付く。花序の下部に葉が3〜5個付く。花は直径約6㎜で、花弁は5個。

　名は、馬が葉を食べれば酔ったように足元がふらつくようになる木ということによる。有毒植物。近年、殺虫効果を自然農薬として利用する試みがなされているとか。

　つる性。よい香気がある。茎の断面は四角。花がつく頃は5～20㎝の高さに直立するが、花後の茎が伸張するに従ってつる状になり、地面を長く横に這い、節の所々から根を下ろして、長さ1m以上になる。葉は対生し、長さ1.5 ～ 10㎝の長い葉柄が付き付く、葉身は円形で、大きさは長さ1.5～2.5㎝。波型で浅い鋸歯がある花期は4～5月。対生する葉腋から1本ずつ花が出て1～2、3個並ぶ。花色は薄い紫から淡紅紫色でよく目立ち、唇形で長さは20㎜。花の下唇は4裂して、内面には濃紅紫色の斑点とちぢれた毛がある。萼筒状で、長さは8㎜。5深裂して先が鋭く尖る。

駐車場、車がもう少しバックすれば踏まれる場所に。

　シロスミレに似るが、分布域が異なる。シロスミレの変種ホソバシロスミレが西日本に分布し、唇弁の模様や色合が酷似（合致）するものの、葉の形や立ち姿が図鑑のものと多少異なるため、躊躇しながらの同定。

　フウロケマンの変種で大型で、総状花序に黄花を多数付ける。近畿地方以北に分布し、山地の日当たりのよい、林縁、道路法面等に生育する。茎は赤みを帯びて、下方で分枝して斜上する。高さは20～50㎝。（海岸線や島嶼部にさらに大型のキケマンがある。）

「あれ、ミヤマカタバミの花は終わっている」と一瞬驚いた。

　この時期この辺りでは盛期は過ぎているようだ。早朝ということもあって、開花しているものも少ない。

　山地の林内や日当たりの良いやや乾いた草原等に生える。草丈5～10㎝程。葉は対生し、広卵形で全縁。質はやや厚め。酷似のハルリンドウにはある➀根生葉がないことで区別出来る。花は漏斗状の青紫色で、茎の上部に➁1～10数個上向きに付けることも区別点になる。花は日が当たっている時だけ開き、曇天、雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じている。

　山地の林内や林縁に生育する。茎の高さは15～40㎝。葉は4個が輪生し、葉身は長楕円形で長さ4～10㎝。先端はとがり、葉柄はなく、全縁。花期は5～8月で、茎の先端に1個の、淡黄緑色の花を上向きに付ける。

ヤグルマソウ（矢車草）

ユキノシタ科　ヤグルマソウ属

参考　☜

　ふつう深山の沢沿いの林床等湿り気のある場所に生育する。しばしば大きな群落を作る。花期は6～7月。

　本州、四国、九州に分布し、山地の林下の湿地に生育する。茎の下部は地を這って節からひげ根を出す。葉腋から花柄を伸ばし先端に花を単生する。萼片は5個で、長楕円状披針形になり、先端は鋭形。花弁も5個で2中裂する。白色で萼片と同じ長さ。雄しべは2～10個、花柱は3個。

オオタチツボスミレ

ミヤマキケマン

サンインスミレサイシン（白花）

山陰型タチツボスミレ（白花）

　花期は4～5月。釣鐘状の暗紫紅色の花を咲かせる。夏先には休眠状態に入るため枯れる。全草に毒があり根茎と根が特に毒性が強い。

サンインシロカネソウ　Ⅱ

　葉の葉柄は長く、葉身は3角状ほこ形で基部が横に張り出す。開花期は 8～10 月。10～20㎝の花穂に、淡は色の花を付ける。淡黄色で、唇形となる。

ミヤマキケマン

何？

この辺りで小休憩

階段を登ると植物の種類も変わってくる

全開したカタバミはニコニコ笑っているようで、

出会うと、なんだか疲れも吹っ飛んでしまう。

この辺りまで来ると、日照もよく全開。

ミヤマカタバミ　Ⅱ

　ニシキゴロモでいいのだろうと思うが、葉色が緑～赤茶色まで多彩になっている。ジュウニヒトエを含めたキランソウ属の同定はますます難しくなりそう。キランソウ属は交雑が進んで、ひとつひとつみな違うような感じになっている。花色も白～紫色と多彩。

ニシキゴロモ（錦衣）

シソ科　キランソウ属

参考　☜

エンレイソウ　Ⅱ

ユキザサ（雪笹）

キジカクシ科　マイヅルソウ属

参考　☜

　花期は5～7月。茎先に円錐花序を付け、小さな両性花を多数付ける。今、開花前。

カンスゲ（寒菅）

カヤツリグサ科　スゲ属

参考　☜

　花穂は四月頃、1つの株から多数が出る。穂の先端には褐色で細長い紡錘形の雄小穂が付き、それより下の花茎からは数個の雌小穂が出る。（写真）