石鎚山
ヤマアジサイが咲く頃
2021.07.24
表紙絵 山頂 ミソガワソウ
062 石鎚山7月-1 朝焼け 18秒 .mp4早朝からの登山は気持ちがいい。林間から東方を見る、
ヒヨドリバナ属は変異が大きく、交雑も多いので分類は難しい。頭花は散房状に付き、5個の両性の筒状花からなる。花冠は白色でまれに紫色を帯びる。
ノアザミに似る。茎は太くて直立し毛が密生する。茎葉は互生し羽状に裂け縁に鋭い剣があり茎を抱く。枝先に径4㎝の紅紫色の頭花が1~2個上向きに咲く。四国特産。
ユリ科 ユリ属
日本特産で日本を代表するユリ。葉が笹に似る。花は淡紅色で、まれに写真のような純白のものもある。花期は5~7月で、盛期を過ぎた頃のもの。
両性花は見当たらず装飾花(萼片)だけが付いている。どういうことなのかよく分からない。淡青色の品種。
名は、茎葉に鋭い刺が多く、花がバラに似ることによる。バラ科なので似ていて不思議はないが、キイチゴ属の花に似ている。
モミジガサに似るが全体に小型で、葉の形はモミジガサより整ったモミジ状。
本州関東地方以西と四国の山奥に稀産する。準絶滅危惧種。全株無毛で、刺は稀にある。名の通り、葉はモミジイチゴに似て掌状で、浅裂から深裂まで三裂以上する。モミジイチゴは黄色に熟すが、本種は赤く熟す小型の実を付ける。花は小型で白色。花期は7月。
写真のものはやや陽光の差す明るい所にあり、全体にひ弱さがなくがっしりしている。
枝先の長い総状花序に多数の花を付けよく目立つ。花弁は白く5裂する。
花は茎の先に3~5個付き、黄色で径2㎝。花弁はゆがんだ長楕円形。(と言っても同定に不安)
幹の径は15㎜になり、地表の他の植物や時に高木に巻き付き這い上がる。枝先に円錐花序を付ける。花は径6㎜で緑白色。
花期は5~8月。酷似で同じく刺の鋭いイガアザミが8月~秋にかけてある。 相違点は確認できていない。
062 石鎚山7月-2 トゲアザミ 32秒 .mp4 オオマルバノテンニンソウかなと思って調べてみたが、葉(鋸歯 葉脈)の形状が異なる。
ハナウドに似るが全体がやや小さく、小葉も丸みを帯びてやや小さく毛が少ない。剣山の他東赤石山や石鎚山でも見える。
四国に分布し、深山の林内に生育する。高知県等では絶滅が危惧されている希少種である。草丈は40~80㎝。葉は対生し長さ3~8㎝の卵形。先は鋭く尖り、縁には鈍い鋸歯がある。基部はくさび状になり葉柄に続く。
花期は8~10月。花は茎の上部につき、花冠は唇形で青紫色、長さ5~6㎜。上唇は3裂、裂片は先が細く伸びやや反返り、下唇は2浅裂して上唇よりやや長く、先は鈍い。写真は、開花し始めのもので、同定しにくい。
シソ科 ヤマハッカ属
未
開花した花と葉の形からミヤマヒキオコシと同定した。次回観察する機会があれば、花茎がもう少し長くなると思われる。
径3㎝のやや大きめの美しい花を咲かせる。本州東海地方以西、四国、九州の山彩る花のひとつで、登山道脇でたくさん見ることが出来る。
062 石鎚山7月-3 シコクフウロ 1分09秒 .mp4 北海道、本州の中部地方以北・奈良県、それに四国の石鎚山に分布し、亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに生育する。群生することが多い。
ユキノシタ科 チダケサシ属
東北地方南部〜近畿の分布だが、四国石鎚山にも生育する。全体にトリアシショウマに似るが、小葉の幅が狭いこと、花序の側枝が最下のものを除いて分枝せず細長いなどの点で区別される。しかし、実際は観察で区別することは難しくて、当地図鑑等に頼るしかない。
アジサイ科 ギンバイソウ属
山地の樹陰に生える。名は白い5弁の花をウメに見立ててのこと。(写真は蕾の状態)昨日、皿が嶺を訪れてギンバイソウの咲き初め状態のものをたっぷり見たところ。当地では開花しているものは見当たらなかった。個体数も比較にならないほど少ないが、蕾の状態でも出会えてよかった。
当地のものは、上の写真のように、淡青色のものがほとんどで、
他山で見てきたような赤や白系統を含むものは皆無だった。
この写真は、やはり青系統のもので両性花が濃く光沢がない程度である。
花期は7~8月。茎の先端に穂状の長い総状花序を付け、淡紫色の多くの花を付ける。花序は長さ10~25 ㎝になり、花序軸には短い毛が散生する。花冠は長さ5~6㎜になり先端は4浅裂し裂片の先端はやや尖る。雄しべは2本あり、花冠から長く突き出る。
オオバコ科 クガイソウ属
ゴマノハグサ科 → オオバコ科
062 石鎚山7月-4 ナンゴククガイソウ 33秒 .mp4 花には花弁はなく、花弁状の萼片も開花後の早い時期に落ちるため、先が太くなる棍棒状の白い雄しべが多数あって花かと見違えるように目立つ。よく似たカラマツソウ、モミジカラマツ等がある。
四国の標高が高い山地に分布する。花期は8~10月で、写真は蕾の状態のもの。茎は太くて、幅2㎝の翼があることが特徴。根生葉は長い柄があり、広卵形で基部は心形となる。茎の先に散房状に頭花が付き、 頭花は筒状花からなり、花冠は紫色を帯びる。
名は花の黄色をヤマブキの色に見立て、ヤマブキの名所であった京都府の木津川の支流である玉川の名を借りて付けたとされる。
062 石鎚山7月-5 タマガワホトトギス 13秒 .mp4 岩礫地の十数m上に広がる草地に生えていたもの。とうてい近づけないのでスマホの望遠で撮影、自身の手振れもあって見事なピンボケ。全く酷い写真になってしまった。(旧式の重いカメラが苦になってきたこの頃)
ユリ科 ユリ属
オニユリに似て、全体が小さい。花茎の高さ30〜60㎝。
花は花序の下から順に上に向かって咲いていく。見栄えとしては、これからが美しい時期と思われる。
オタカラコウに似るが、オタカラコウの頭花の舌状花が8個程であるのに対し、メタカラコウは1~3個程で、また全体的に小ぶりなのが特徴。山地や深山のやや湿った草地、林縁に自生する。
低山地帯から亜高山帯にかけて日当たりの良いやや湿った草地に生育し、しばしば群生する。
062 石鎚山7月-6 ヤマアジサイとマルハナバチ 2分49秒 .mp4ここまで3.5㎞を3時間16分かけてのゆっくり花登山
いきなりの急登、でも階段だから楽々。ゆっくり登っていると階段の隙間からメタカラコウが顔を覗かせる。
ふつう深山の樹林下や樹林内などのやや薄暗い場所に自生する。
葉は茎に互生し、径30~40㎝の掌状になる。写真上(葉脈上に針状の鋭い刺が見える)
茎には針状の刺が密生し、葉柄にも葉脈にも刺が付く。見るからに痛々しい。
062 石鎚山7月-7 アカショウマ 19秒 .mp4セリ科 シシウド属
花期は9~11月。茎頂か分枝した先端に暗赤色の複散形花序を付ける。花は5弁花で、花弁は暗紫色まれに白色もある。
名は、米粒のような小さく白い花が咲くということによる。蕾が米粒に似るからとする説もある。花は、径10㎜で花弁は5裂し下部は筒状。雄しべは5本。
葉幅は3㎝以下と狭く葉が長い。ただし、変種が多く中間型もあり判別は簡単でなく、まとめて広義にシュロソウということもある。
シュロソウ科 シュロソウ属
ユリ科 → シュロソウ科
高さ1~2mの落葉低木。葉は対生し枝先に集まって付き、葉身は長楕円形~卵形。花期は6~7月。花は枝先に長さ3~6㎝の散房花序を出し、花冠は筒形~つぼ形で先は5裂し、長さ3~3.5㎜、径2~3㎜、白色、上部は赤~暗赤色。雄しべは5個、葯は花冠から突き出る。
石鎚山 雪解けの頃 春の息吹 2023.04.10 未編集
石鎚山 ヤマアジサイが咲く頃 2021.07.24 本篇