駐車場を外れた草地や法面にびっしり生えている。まさに、中国・崑崙山に積もった雪を思わせる。

　花は一重のものと八重のものがあり、よく八重咲き品種が好まれ栽培されることがある。土地のものも間隔よく生えていたので栽培種と思われる。一重のものは花弁は5枚。

登山開始

6時00分

　8個の雄しべ（黄）と4個に分枝した花柱（暗紫）がはっきりとわかる。それにしても「風穴」は冷暗所だからか、花径の長さが驚くほど長い。初めて見た。

　花期は7～9月。本州岐阜県以西、四国、九州に分布。山地の木陰に生育する。当地では「風穴」付近では大群生する。登山道でも中途まで見ることができる。ヤマタイミンガサの変種で、葉は掌状に中程まで9～10裂し左右対称。頭花は茎の先の方に円錐状につく。頭花の長さは15～20㎜、総苞片は3～4個、小花筒状花は2～4個。

　花期は5～6月。花は白色だが花弁には脈が入り、その脈はしばしば淡い紅紫色を帯びる。花の中心部には黄斑が入り、清楚な感じがする。

　花期は4～6月。花茎に花を数個～10個の総状花序に付ける。花弁は5個あり、紅紫色または淡黄緑色で、長さは4㎜になり羽状に細く7～9裂して「魚の骨」状になる。雄しべは5個あり、萼裂片と互生して花盤上につき、裂開直前の葯は淡黄色になる。何ともユニークな花で、これを拡大して撮影するのをいつも楽しんでいる。

　低地～山地の草原、林下に生育する。花期は4～5月。総状花序にやや小数の花を付ける。小花柄の基部の苞葉は菱形の卵形で、先はとがり分裂しない。花冠は一方が唇状に開き、その反対側が距となり、長さは12～22㎜になる。花冠は紅紫～青紫色になり、まれに白色になる。

　葉は鳥足状の複葉で１枚、小葉は9～15枚。狭楕円形で先は鋭尖頭、全縁又は細鋸歯がある。花序はやや前屈してつき、仏炎苞は緑白色で細かい紫色の斑紋があり、長さ11～20㎝。舷部は汚緑色で紫色の斑紋がなく、狭卵～狭楕円形で垂れ下がる。付属体は棒状で先端はやや膨れる。茎は一本で斜めに上がり花はまっすぐになるのが特徴。西赤石山で数多く出会った記憶がある。

　花期は5～7月。高さ30～40㎝の花茎が直立し、10～40個の黄褐色の花を総状花序に付け、下方から開花していく。苞は長さ4～6㎜の狭披針形で、先は鋭尖頭になる。萼片と側花弁は長さ8～10㎜の披針形で、先端はやや鈍頭。唇弁は倒卵形て、萼片と同長で基部近くで3深裂し、白色で紅紫色の斑点がある。距はない。

　　花期は4～5月。花茎の高さは20～30㎝になり、径4㎝の花弁状の萼片を持つ花をふつう1個、花茎の先端に付ける。萼片は白色で5～6枚、裏面は紅色を帯びる場合がある。花弁はない。根出葉は1～2回3出複葉で、小葉は羽状に深く裂ける。名は、花茎の先に花を一輪咲かせることによる。しかし、まれに二輪、ごくまれに三輪付けることがある。それを捜すのも楽しみのひとつ。

　花期は4～5月。顎は長さ13㎜の筒状になり、先端は浅く5裂しまばらに開出毛がはえる。花は唇形の鮮やかな紫色で、2～3個のまとまりになって数段に付ける。花冠は長さ4～5㎝になり上唇は短く2裂し、下唇は3裂しその中央裂片は大きく、下方に反り返って2つに浅く裂ける。花の付け根につく包葉は、最下のものは葉とほぼ同じで、上にゆくと小さくなる。萼片は花より濃い赤紫色で花後も目立つ。

　花は径1～1.5㎝、白色で唇弁と側弁に紫色のすじが入り、やや上向きに咲く。花数は少なく、1株に1個の場合が多い。花弁は幅が細く長さは9～15㎜、唇弁は他の花弁より短い。唇弁の距は短く、長さは2～3㎜になり嚢（袋）状になる。萼片は狭披針形で、下方にある2個の付属体は2裂する。雄しべは5個あり花柱はカマキリの頭形になり、上部の両翼は左右に張り出し、柱頭は短く突き出る。

　花期は4上～5上月。草丈5～15㎝。葉に特徴があり、春に出る葉は鳥の足のように3つに裂け、それがさらに細かく分かれる。夏になると葉は急激に成長し、長さ約15～25㎝になる。この葉の大きさを見るとスミレとは思えない。根もとから葉と花の柄を出し、地上に茎は出てこない。花の径は2㎝ほどで、白色から淡い紅色のものがある。花びらのふちは波打ち、香りがある。距はやや太く、長さは7㎜。花弁の側弁には毛が生えている。

トゲヤマルリソウ　Ⅱ

　葉は全縁の卵～広披針形で長さ6～10㎝、葉の基部は急に狭り長さ1～2㎝の葉柄があり４枚が輪生状になる。茎先から集散花序を出し、緑白色で径3～4㎜の花を付ける。花冠は4～5裂し裂片は卵形。果実は球形の液果で黒色に熟す。

　花茎は高さ4～10㎝。先端に黄色いの花を密に付ける。茎葉は1対で小型。花は径2～4.5㎜、中央のもの以外は無柄。花期は4～5月。花弁状の萼片は4個、鮮やかな黄～黄緑色で直立し、卵円～広卵形、先端は円形で、花が終わると緑色になる。雄しべは8個で萼片より短い。裂開直前の葯は鮮黄色。花柱は長さ0.8㎜で、萼裂片より短く直立する。

　イワボタンの変種のひとつ。東北以西の山地・低山の沢沿いなど、特に湿気の多いところによく見られる。茎は暗紫色を帯び、無毛。葉は対生し、葉身の長さは0.5～1.5㎝。葉の基部は先の部分に鋸歯がある。花期には根生葉がない。下部の苞は暗紫色で、上部の苞は鮮黄色。萼裂片は黄緑色である。花期は4～5月。萼裂片と共に 花の一つひとつがよく平開する。雄しべは長く普通8本、葯は暗紅紫色で、後に黒に変色する。

　山地のさらに湿り気の強い日蔭に群生する、草丈30㎝になる雌雄異株の多年草。茎は無毛で紫褐色、斜めに立つか 斜面に垂れ下がることが多い。葉は互生し、長さ3～6㎝の歪んだ卵状長楕円形、葉先は尾状に長く伸び、葉縁には5対以下の粗い鋸歯がある。（よく似たウワバミソウの鋸歯は6～13個）花期は4～6月。雄株は葉腋から長い柄を出して 小さな花をまとめて付け、雌株は柄はなく葉腋に小さな花を球状に付ける。（写真➂➃）花の色はいずれも緑白色。果実は淡緑色で卵形、長さ1㎜。

　葉は互生する。葉身は8～16㎝。基部はくさび形，先端は尖る。側脈は6～10対あり，葉脈はクロモジに比べ著しく裏面に隆起する。縁は全縁。表面には短毛が密生し，ビロードの様な手触り。裏面は初め絹毛が多いが，次第に脈上のみになる。