07/12-2009　白山初登山。　トンビ岩コースの雪渓を登り切ったあたりで出会ったもの。「めずらしい花じゃ。」と夢中で撮影していたら、下山中の女性登山者が「ああ、チングルマの種ね。かわいいね。」と言って立ち去ったことを思い出す。自身は茫然とするしかなかった。知らなかった自身の心を見透かされたようで、なんだか恥ずかしかったように記憶している。花行動  2年目、もう12 年も前のこと。

　花期は5～7月。樹高10㎝程。枝先に紅色を帯びた鐘状の花を数個下向きに付ける。 花の先は４裂。葉は楕円形で互生する。 硬くて光沢があり、真ん中の葉脈が目立つ。 葉に鋸歯はない。果実は径１㎝くらいの球形の液果で、秋になると赤く熟す。酸味があって、生食するほか、果実酒やジャムなどにする。

　高山の砂礫地や草地に群生する。草丈10cmほど。葉は束生で細長く1.5～3㎝。花期は7～8月。草丈の割には大きな青紫色の花を横または上向きに咲かせる。

　高さ5～15㎝。葉は2枚の対生だが2個ずつ葉が付き、計6枚の輪生に見える。花の咲く株は葉が6枚にまで成長したものである。花期は6～8月。花は4枚の白い総苞に囲まれて十数個。核果は、秋に径 5～6㎜で赤く熟す。名の「御前橘」は、白山の最高峰「御前峰」に由来する。

　高山の礫地に多く分布する。草丈は5～20㎝。葉は細長く3㎝ほど。花期は7～9月で、白い花を咲かせる。5弁花であるが、真ん中に深い切れ込みがあるので花弁が10枚あるように見える。（山頂付近やお池まわりの礫地に多数見られる）

　常緑の小低木。葉は厚い革質。花は乳黄白色。7～8月に枝先から伸びた長さ2 cmほどの花柄に1個つく。合弁花だが平開する花冠が径1.5 cmと小さい上に5中裂するため、花弁が5枚あるように見える。雄しべは5個で萼は5裂する。

コケモモ-2

　樹高は、亜高山では3mほどにもなるが、ハイマツ帯では環境が厳しいため50㎝にも満たない場合がある。当地のものは１mほど物が多い。花は白から淡い紅色で、内側に薄い緑色の斑点がある。

　標高 2000m前後の高山に生育する。株立ち状で樹高は1～2m。葉は対生し全縁。花期は７～８月。本年枝の中部の葉腋から4～5㎝の花柄を伸し、先端に白色の花を二個付ける。花冠は1.5㎝ほどで花筒の基部は膨らみ、上部が2裂して唇形になり、上唇はさらに浅く4裂し、下唇は線形。子房は半分ほどがつながっていて、受粉後もそのまま熟す。名は、果実の形が瓢箪を思わせることによる。

　樹高は1-2ｍになる。枝先に複散房花序を斜上または下向きに出し、白色でやや紅色を帯びた花を10数個付ける。萼は杯状。花弁は５枚、長さ4～6㎜になり、ほぼ円形で直立または斜上する。雄しべは15～20個、花柱は5個あり子房は中部以下で合着する。果実は梨状果で楕円形になり、赤く熟し、下垂する。