本州福島県以南、四国、九州に分布。平地から標高1000mにかけての低山で多い。 / 秋の紅葉が見事で、各所にもみじの名所をつくる。山野に生えるほか、庭園や寺社の境内に植えられており、庭木としても使われている。落葉広葉樹の高木。樹高10~15m、幹の径は80㎝以上に達する。樹皮は淡い灰褐色で、成木では縦に筋が入るが、若木のうちは滑らかである。一年枝は細く緑色や紅紫色で、日光が当たる側が赤く、日影側が緑色になる傾向がある。 / 葉は対生し、葉身は長さ3.5~6㎝、幅3~7㎝で、掌状に深く 5~7裂する。裂片の縁には鋭く不揃いの鋸歯があり、裂片の先は長く尾状に伸びる。秋、10~12月には黄褐色~橙色、紅色に紅葉して散る。ふつう、日当たりの良かった葉は赤く染まり、日当たりの悪かった葉は黄色くなることが多い。落ち葉は、雨天の時以外は次第に丸まって色褪せていく。葉はオオモミジやヤマモミジなどに似るが、本種の葉は一回り小さく、鋸葉が粗く不揃いなところで区別される。 / 花期は4~5月。雌雄同株で、雄花とと両性花を付ける。若葉の芽生えと同時に、本年枝の先に複散房花序を出して、径4~6㎜の花を下垂して付ける。花色は暗紫色で、5個の萼片と、黄緑色もしくは紫色を帯びる萼片より小さい 5個の花弁を持つ。雄しべは8個、風媒花で花後に果実を付ける。 / 果実は翼果で、長さ1~2㎝の翼があり、秋、10月頃に熟すと風を受けて回転しながら飛ばされる。 / 冬芽は枝先に仮頂芽を2個付け、枝に対生して側芽を付ける。冬芽の芽鱗は8枚で外側の2枚が小さく、冬芽基部に毛や膜質の鱗片があるが、ない場合も多い。冬芽わきの葉痕は細くてわかりにくい。 / ヤマモミジとオオモミジは、本種の亜種とされることがある。オオモミジは、イロハモミジに似ているが全体に大きく、果序は下を向いたまま果実が熟していくのが特徴である。【 Wikipedia】より要約引用 2022.11.13