関東以西の山野の林縁に生える。常緑の蔓性木本。樹皮はコルク層が発達して太い。新枝は赤褐色を帯び、皮をはぐと粘る。葉は互生。長さ5〜13㎝の長楕円~卵形。縁にまばらに鋸歯がある。両面とも無毛。葉柄は長さ1㎝。雌雄異株または同株。花期は8月。葉腋に径1.5㎝の黄白色の花を付ける。花被片は8〜17個、すべて花弁状。雄花の雄しべは球状に付く。雌花の雌しべも球状に付き、白っぽい花柱が伸びる。
果実は集合果、径2〜3㎝の球形、11月に赤く熟す。種子は長さ5mmの腎臓形で、1個の液果に2〜5個入っている。表面はなめらか。別名【ビナンカズラ(美男葛)】話題にする時には別名を使うことが多い。古くは茎などから得られる粘液を整髪料などに用いられたことによる。冬芽は、長さ3〜7㎜の長卵形。芽鱗が多い。
果実の状態のものは何回も出会い写真もたくさん残っているが、花の状態の写真が1枚もない。多分、出会っているが見逃しているのだろうと思う。