北海道や本州、四国で、主には日本海側に分布する。落葉広葉樹の高木で樹高は10~20mになり、20mを超えるものもある。樹形は広卵状。小枝が紫褐色で、灰褐色のヤマザクラとは異なる。花期は4~5月。一重咲きで径3~4.5㎝の中輪から大輪の花を咲かせ、花弁の色はヤマザクラに比べて濃い紅色。花弁は5枚で、雄しべは35~38個、雌しべは1個付く。花序は散型上で花柄がほとんどなく、花芽の鱗片が著しく粘る。葉が花と同時に展開する。若葉は赤く、開花期はまだ小さい。葉の大きさは8~15㎝の長卵型で、基部は円形、縁は鋸状、成木では裏面が白色を帯び互生する。若いものは赤い色をしているが夏には暗い緑色に変化する。秋になると葉は紅葉し、赤、黄色、橙色と様々に色を変える。葉には毛が少ないかなく、成木で裏面に白色を帯びる。果期は6月。果実は径1㎝ほどの球形で、熟すと紫黒色になる。鳥が良く食するが、人間にとっては小さく目立たないため食用にはされていない。別名は、花色の特徴からベニヤマザクラ、北海道に多いことからエゾヤマザクラと言われている。<Wikipedia>より要約引用。