全国。平地に分布する。湿り気のある水辺の砂地を好む。栽培もされる。落葉低木で、枝はよく分岐し、地上部は弓状にしなって垂れ下がり、やぶ状になる。3~4月に芽吹き、枝に2~4㎝の葉と1~2㎝の刺が互生する。葉はやや先が尖った楕円形で、数枚が集まるように枝から出る。葉は長さ2~4㎝の倒披針形か長楕円形の全縁で、束生して数個が集まる。葉質は厚く、軟らかで無毛。葉の付け根には、しばしばとげ状の小枝が生える。花期は7~11月で、葉腋から1~4個の細い花柄を出し、径1㎝ほどの小さな薄紫色の花が咲く。花は鐘形で、花冠は5裂する。花から5本の長い雄しべが出て、目立つ。果実は液果で、9月ころに結実し、径1~2.5㎝の楕円形で、橙紅色に熟す。葉や果実は食用になり、挿し木や株分けで繁殖する。