(追) サンカヨウ 果実。 2024.08.01 志賀高原
北海道、本州の中部地方以北と大山に分布する。近畿地方では、大峰山と伊吹山に分布し、広島県廿日市市が西限と言われている。日本海側の多雪地帯を要素とする。 / 根茎は太く、横にはい、多くのひげ根を出す。古い茎の基部が残っているところから、高さ30~60㎝の茎がでる。1株1茎で、やや肥厚して枝分かれしない。生長が早く、1日で5~10㎝茎を伸ばす。茎の基部には根出葉はなく、鱗片がある。葉と茎に縮毛がある。ふつう葉は2個が互生する。下の葉は長さ10~30㎝、幅12~35㎝の腎円形で粗い鋸歯があり、上端と基部は湾入し、長い葉柄に楯状に付き、フキの葉と同大。上の葉は小さく、ほとんど無柄で、湾入した基部で茎につき楯状にならない。どちらの葉も中央に深い切れ込みがあり、縁には不揃いの鋸歯がある。葉裏の脈は著しい。 / 花期は5~8月。地域差、高低差によって異なる。茎の先端に径2㎝の白色の花を集散状に3~10個付ける。花に比べて葉が大きい。外萼片6個は緑色で小さく、早く落ちて、花が満開のころには落下していることが多い。内萼片は6個で、白色で花弁状の広披針形、長さ8~10㎜。蜜腺をもった花弁はない。黄色の6個の雄しべが緑色の雌しべを囲む。雄しべはは長さ3~4㎜、葯は外向し、弁開する。雌しべは1個で花柱は短い。花は雨に濡れると磨りガラスが濡れて透明になる現象と同じ原理で透明になることから、スケルトンフラワーと呼ばれていて、花弁が散らない程度の弱い雨が長時間続き、低温高湿状態になるという条件を満たしてはじめて透明になる。わずかに芳香がある。島根県大万木山では5月、木曽駒ヶ岳では7月上旬~-7月下旬。 / 果実は液果で長さ1~1.3㎝の楕円形、熟すと黒紫色になり、白粉をかぶり、甘酸っぱく食べられる。(食べる必要はありません)中には数個の種子が入っている。