参考 110-06-01 ヘクソカズラ
正式名 (ヤイトバナ)
追記 ある資料によれば、『正式名はヤイトバナ』という記述があった。写真はまさに灸(やいと)のよう。古くには「ヘクソカズラ」「クソカズラ」と呼ばれていたようだが、あまりいい名前とは言えない。地方名では「サオトメバナ」「サオトメカズラ」という呼び名もあるようだ。
追記 これなどは〝ツツナガヤイトバナ(筒長灸花)〟と言われるものではないかと思われる。種類を細分化した時に〝ツツナガヘクソカズラ〟としなかったのがよかった。
日本の在来種で、ほぼ日本全土に分布。 / 日当たりのよい山野や藪、草地、道端、公園などに自生し、街中から山地まで至る所でよく見られ、草藪や樹木、フェンスなどに絡みついている。 / 自身の場合だが、畑の中にも侵入されていて、気が付いたら柿の木の途中までよじ登っていて、あの花を咲かせるものだから驚いたりさせられます。 / 蔓性の多年草。大きさ、艶、毛の有無など、変異が多い。葉や果実を揉むとおならや大便のような臭いがすると言われ、全体に傷つけると特異な悪臭があるが、傷をつけなければ悪臭はない。 / 茎は蔓になり、左巻きに他物に絡みつき、太くなると木質化する。 / 葉は蔓性の茎に対生し、披針形~広卵形で、やや細長い心形をしており、葉縁は全縁である。葉柄の基部には三角形の托葉が付く。秋には葉は黄色く黄葉する。 / 花期は7~9月で、葉腋から短い花序を出して、2出集散花序を形成して、花弁・花冠が白く、内面中心が紅色の花を多数咲かせる。花形は漏斗形で、花冠は浅く5裂する。花の色や形には微妙に個体差があり、花びらが広がるタイプや後方へ反り返るタイプがあったり、赤い部分の面積にも大小がある。 / 果実は、径6㎜の球形で、潰すと強い臭気があり、熟すと緑色から黄褐色・薄茶色になる。秋から冬にかけてよく見かける。果皮は萼が変形した偽果皮で、果実の中にある2個の核は分果に相当する。分果は腹面がくぼむ椀形で表面は粗く、中には1個の種子が入る。 / 一般的に「ヘクソカズラ」と言われることがありますが、正式名は「ヤイトバナ」であることは、きちんと押さえておく必要があると思います。先行の図鑑や資料の中には、「ヘクソカズラ」を正式名のように、「ヤイトバナ」を別名のように扱っているものも多くあります。それは、間違いです。 / 地方により、また別名として、サオトメバナ(早乙女花)、サオトメカズラ(早乙女蔓)とも呼ばれことがあるが、かわいらしい花を咲かせる様子や、花を水に浮かべた姿が田植えをする娘(早乙女)のかぶる笠に似ていることにちなんで名付けられたものである。