本州秋田県以南　四国、九州、沖縄島以北に分布する。山地の林内や林縁の半陰地に生える。多年草。茎は直立し高さ25〜100㎝、開出するか縮れた短軟毛があり、緑色。茎の中部以上で分枝し、枝は開出ぎみに斜上する。根出葉は開花時に枯れる。下部の茎葉は長い柄があり、長さは柄を含めて7〜23㎝、幅3〜10㎝、葉身は卵〜楕円形、鈍頭かやや鋭頭、基部は円〜くさび形、縁には波状の低い鋸歯があり、両面に短軟毛があり、裏面には腺点がある。葉柄には先端のみに翼がある。上部の茎葉は狭楕円〜長楕円状披針形で無柄、鋭頭。頭花は枝先にふつう1個ずつ点頭して付き、基部に2〜4個の長楕円状倒披針形の反曲する葉状苞がある。総苞は卵球形で先端は少しすぼまることが多く、長さ5.5〜7.5㎜、径5.5〜7（〜9）㎜、総苞片は4列で覆瓦状に並ぶ。外片は短く、円頭または凸頭でほとんど緑色とならず、基部は淡黄緑色。内片は鈍頭。小花は黄色。そう果は長さ約3.5㎜。花期は8〜10月。よく似たヤブタバコは花が葉腋に付く。また、コヤブタバコは花が緑白色で、苞葉が多数付く。（松江の花図鑑）（日本の野生植物）より要約引用